図書新聞6月5日発売号に『なぜ戦争をえがくのか』の書評が掲載されます。
評者は美術評論家の宮田徹也さん。
本書はおかげさまで、たくさんの書評が掲載されています。
(ある執筆者から「書評の数だけは村上春樹なみ(笑)」と言われました(笑))
個人的にこの評は、そのなかでも最もうれしいレビューのひとつでした。
宮田さんによるレビューは、本書の「はじめに」のことばを中心にして進んでいきます。
編者の大川さんとはこれまで2冊の本を作りました。
また映画公開や本の刊行にともなう取材や記事掲載など、多くのテキストを読んできました。これまで大川さんがパブリックにしたテキストをおそらく断簡零墨に至るまで目を通している担当編集者としては、この本の「はじめに」は、今のところ彼女が書いた最良のテキストのひとつであろうと思っています。
生真面目で素直でけれんみのない文章です。
図書新聞の書評ではその生真面目さに対して「この些末な時代に、このような基本的なことが忘れ去られている」と評してくれています。
また、そこから本書全体の映像的な構成に触れてくださっています。
この本は図版を一切使わないで作ることにしていました。図版がないにもかかわらず「映画を見ている気分」になるとすれば、映像作家である編著者の面目躍如といえると思います。
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