戦争社会学研究の第3巻『宗教からみる戦争』の見本が出来上がってきました。
執筆陣は総勢20名。
特集の「宗教からみる日本の近代戦」「旧ユーゴ戦と宗教」も充実していますが、それ以降の充実度も特筆すべきものがあります。
「戦争社会学とはなにかをめぐって」と題された佐藤健二先生の特別寄稿。
本書の、あるいは戦争社会学研究の中核に位置付けられるべきテキストです。
その後に、日中戦争前後の日本の男性像と、一次大戦後のアメリカの女性軍人像という、奇しくも対を成すような投稿論文が続きます。
そして書評・文献紹介・書評リプライと、本にまつわる文章が連なります。
とりわけ、山本昭宏先生による根本雅也先生『ヒロシマ・パラドクス』の書評は読ませます。
個人的なことをいえば、昨年の春に独立して、ほぼすぐに刊行したのが、「戦争社会学研究」の第2巻「戦争映画の社会学」でした。
あれから1年が経ち、無事に次号を刊行できたことに、ホッとしています。
これからもこの季節に続巻を出すごとに、創業当初のことを思い出し、また1年が廻ったことを感じるのでしょう。
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