この週末の立命館シンポジウムでも情報公開し、Twitterでも開示しましたが、なんと本書の装丁イラストを山田南平先生に描いていただきます!!
連載中の『金色のマビノギオン』において、緻密な舞台・キャラクター設定と大胆な構成でアーサー王世界を描いておられる山田南平先生。
すでに先生のブログでもたびたび『いかアサ』に言及いただいており、本装丁プロジェクトについても一足先に触れていただいております。
そのたびに楽しいカットや仕事場の写真をアップくださったり、たいへん恐縮しつつも嬉しく拝読しております。
カバーについてはすでにラフを送ってくださっており、編者のおふたりともども、鼻血が出そうになっています。
僕はこれまで、瓦せんべい並みにガチガチに硬い研究書ばかり作ってきました。そういう仕事をしていると、漫画家の先生にカバー用のスケッチをいただくようなことは、滅多にあることではありません。
もちろん今回も、アーサー王伝説のサブカルチャーへの影響を考究する、きわめて真面目で研究的な書籍なのですが。しかしなんでしょう、この「人文系の学術書」らしからぬグルーヴは(編者おふたりのお人柄に依るところが大ですね)。
そしてなんでしょう、ラフをいただくときのこのドキドキ感は。
図版などをのぞけば、基本的に文字情報をメインに商売にしてきた僕にとって、イラストやビジュアル要素がゼロから立ち上がっていくプロセスには、新鮮な驚きがあります。
このあたりは、同じ本という媒体とはいえ、漫画と研究書の作り手で、ずいぶん感覚が違うものなのかもしれません。
おそらく大学教師である編者の両先生もそうだと思いますが、言語化する仕事には慣れていても、視覚化する仕事には未知の喜びがあります。
なお、
美しいイラスト+長いタイトル
で、すでにカバーについては設定を盛りすぎなのですが、さらにもうひとつ。
なんと今回の本では、カバーを3パターン作ろうかなと、考えています。
これもまた、学術書ではもしかしたら前代未聞かもしれません。
アーサー王物語はやはりキャラものですから。
そして(こういうことを言うと憤慨する人もいるかもしれませんが)、おそらくアーサー王その人は、一番人気の人物ではないですから(笑)。
ここは人気のあるキャラを配して3つのカバーを制作し、読者の方たちには好きなキャラのものを買っていただこうという趣向です。
まあしかし、やっぱりアーサーは外せないですよよね。
そして小宮先生はランスロット推し、岡本先生はガウェイン派となると……。
さて、どういうイラストが、どんなキャラが、どんな3パターンが出来上がるのか……!?
(もちろん書籍の内容は同じです。このあたり、流通上の混乱が生じないように、目下各所に聞き取り・確認中です。どうすれば読者の方々に好みのカバーが無事届くか、ほぼ目途は立ちつつあります)
年末~年始にかけて、全貌が明らかになってくると思います。
まて続報!
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