山田南平先生より、『金色のマビノギオン』第4巻をご恵投いただきました!
ありがとうございます。
ウェブ連載時から感じていましたが、こうして単行本にまとまってみると、新キャラも多数登場で、物語の舞台もめまぐるしく変わり、とにかく濃い。
一気に物語の幅が広がった感じがあります。
たとえば冒頭のページと本編最後のページをパッと見て、これが同じ作品の同じ巻だとは、にわかには信じられないくらいです。
個人的には年長組のウルフィアスがお気に入りのキャラですが、昨年の「おそアサ会」にご参加いただいた方には、いよいよボールス君が動き始めたのも嬉しいことです。
(P107、エクトルの言ういわゆる「ガキの頃の武勇伝」についてはこちらを参照。ところどころに出てくる「フランスの本にはそうある」もね)
ボールス君はいろいろ逸話も多く、今後が大いに気になる人です。
しかし、美麗キャラ、ヤンキー風、天然タラシから熱血のおっさんまで、イケメンばかりが登場します。これが少女漫画のパワーか……
同時に、前巻あたりから漂う死と滅びの気配も薄れません。
「彼らの友誼と愛情がずっと続いてほしいけどそうはいかない」という予感は、この作品の妙味というべき読後感です。
なお、おまけマンガと表紙マンガをあわせると、衣・食・住が完備されていて笑いました。
まあ広則くんが弄ばれて終わる衣・食はともかく、古代~中世のトイレ事情について詳しく書かれている住の部分は、実は圧巻&ここまで調べて描くんだなあと得心するところでもあります。
(まあ広則くんがいじられて終わるのは一緒ですが)
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