起業とは何か。
つまり、人格を生み出すことです。
法人という考え方は、いくら考えてみても不思議な概念だと思いますが、要するに法律上の人格を作るわけです。
僕の場合は、みずきさんという架空(というかなんというか、つまりヒトではないモノ)の人格を作ることになります。ゴーレムみたいな話です。
とりあえず、登記をして「法人です」という登録をしないと、会社を作ったことにはなりません。
ということだけは知っていたのですが、さてどこから手をつけたらいいのか。
本を買ってくるなりネットを駆使するなりすれば、自分で書類を作って法務局に提出して登記完了させることも不可能ではないらしいですが、いかんせん面倒くさそうです。
やってやれないことはないかもしれませんが、おそらく手続きにすごく時間がかかることが予想されます。
これから夏までに何冊か本を出さないといけないのに、そんなことをやっている時間はたぶんない(実際、なかった)。
それともうひとつ、自分の実力では、たぶん難しいだろうなと漠然と思っていたことがありました。つまり、経理と税金周りです。自分の計算能力にまったく信頼を置いていない僕としては、税理士について考えておく必要がありました。
そこで、起業と税理をまとめて請け負ってくれる会社に依頼することにしました。
自宅から近い会社をいくつか検索して、迷っていてもしょうがないので、その日のうちに、えいやとアポをとりました。
そのようにして面談を開始してから登記が完了するまでに、なんやかやで一か月。
その間に面談するのは1~2時間を2~3回程度。
いまは資本金は1円からでも会社設立できるけど、ほんとに1円で立ち上げるとやっぱり信用はされにくいよ、とか。
会社には株式会社と合同会社があって、合同会社のほうが安価に作れて会計報告の義務がないよ、とか。
有限会社というかたちはいまはもうないんだよ、とか。
そういう説明をへええと聞きながら、どういう会社にするか(株式会社にした)、取締役はだれか(自分しかいない)、事務所はどこにするか(自宅しかない)などを決めていくわけです。
(ちなみに、最初の面談をした段階では、たしか社名も決めていなかったと思います)
その結果、なにができあがるかというと、
1.定款(会社の憲法みたいなもの)
2.社判(社判・代表印・銀行印の3点セット)
3.履歴事項全部証明書
4.印鑑証明書
5.法務局の印鑑カード
6.その他膨大な量のよくわからん書類(よくわからん)
です。
あれよあれよという間に。
やっぱり業務委託してよかった。
設立費用は22万円ほど(法務局への登記印紙代、公証役場への認証代、社判代、代行手数料など)。
設立日は2018年4月13日。この日がみずきちゃんの誕生日、ということになりました。(つづく)
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